滑落事故もあり得た風不死岳の冬山登山
今回の冬山登山は、風不死岳。
以前から、冬の支笏湖が綺麗に見られる山に登りたいと考えていました。
そこで、千歳市にある風不死岳をチョイスした訳です。

この写真は、8合目を過ぎたくらいの場所で撮った写真です。
冬山の急登、ロープ場、風不死岳のことについて、調査不足でした。
軽アイゼンで、ピッケルを持っていない私、8合目付近で出合った「tarumae-yamaさん」との立ち話から、下山時に滑落事故の可能性もあると判断して、途中下山いたしました。
今回は、反省の意味も込めて、記事をしたためたいと思います。

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初の風不死岳
登り始めは、11時半頃でした。
札幌から支笏湖までの途中で雪がちらついていましたが、登山口は曇り時々晴れな感じ。

登山口の駐車場は雪でスタックしそうだったので、道路淵にある駐車帯に停車。
準備をしていると、3人組の方が降りてきました。
遅い出発なので、もしかして上には人いないのかな?と、見上げる山の頂は見えません。
風不死岳、夏には絶対に登りたくないなと改めて感じさせた山です。
その理由は、
亡くなられた二名の方のご冥福をお祈りいたします。
かなり昔の事件ではあるものの、クマが濃い印象を受けていました。
でも、今は冬なので、クマはいない、そう絶対に。
まぁ、あまり印象の良い山ではないのです。
5合目到着
そんな思いは置いておいて、歩みを進めます。
急登が続きます。
今回は、冬の支笏湖、白と青のコントラストが見たくて登っています。


登って行くと徐々に支笏湖が見えてきます。

休みがてら、何度も振り返ります。
5合目に到着した時、「あー、疲れたー」と思わず声を出したところ、人の気配
下山中のソロの男性。
格好を見ると、12本爪?と思われるアイゼン とピッケルが目につきます・・・・。
そう言えば、登山口にいた3人もバッチリと冬山登山の装備だった気がする。
7合目
7合目に到着しました。
まぁ、最悪、滑って転んだとしても、数メートル落ちる程度だなと、歩みを進めます。
そこで、下山途中の「tarumae-yamaさん」と出会います。
も少しで頂上と分かっていながら、「もう少しだよ」の言葉が聞きたく、確認します。
僕「もう少しですか?」
樽「ここまでどれくらいかかりました?」
僕「1時間くらいです」
樽「早いね、だったら30分位で着くと思うよ」
・・・・あれ?7合目過ぎて1時間なのに、計算が合わない・・・違和感。
樽「軽アイゼンですか。ピッケルは?」
僕「持っていません」
樽「この先、絶対に落ちてはいけない崖があり、そのような場所はロープがあります。そこでは絶対に滑ってはいけません」
「多分、登りはなんとかなるけど、特に下りには気を付けてください」
「過去に死亡事故もあり、春になってからヘリコプターで遺体が回収されています」
僕「え!!まじか」
8合目

8合目が過ぎた。

ロープ場が始まりました。

横を見ると、沢です。

登りは滑るものの問題なし、下りの練習、足場を作りながら行き来し登ります。
振り返った支笏湖

やっぱり駄目だな、先日も滑落事故のニュースを目にしていましたが、人ごとに感じていました。
でも、非常に身近に感じ、降りることを選択しました。
下山するスピードは、早い。
もしかしたら、先に降りた方に追いつくかも・・・・。
結局は追いつかずに、下山すると一人。
なんだか、山での会話が現実のものと思えない気分になります。
「まさかね」
まとめ
自分が登る山がどんな山なのか、しっかりと確認し、把握する必要がありました。
今回は、熊事件に気を取られ、滑落事故のことは想定外でした。
必ずしも、冬山にアイゼン とピッケルは必要ではありませんが、備あれば憂いなし。
今回の風不死岳では、マストアイテムでした。
勉強は必要ですね。


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以前から、冬の支笏湖が綺麗に見られる山に登りたいと考えていました。
そこで、千歳市にある風不死岳をチョイスした訳です。

この写真は、8合目を過ぎたくらいの場所で撮った写真です。
冬山の急登、ロープ場、風不死岳のことについて、調査不足でした。
軽アイゼンで、ピッケルを持っていない私、8合目付近で出合った「tarumae-yamaさん」との立ち話から、下山時に滑落事故の可能性もあると判断して、途中下山いたしました。
今回は、反省の意味も込めて、記事をしたためたいと思います。

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初の風不死岳
登り始めは、11時半頃でした。
札幌から支笏湖までの途中で雪がちらついていましたが、登山口は曇り時々晴れな感じ。

登山口の駐車場は雪でスタックしそうだったので、道路淵にある駐車帯に停車。
準備をしていると、3人組の方が降りてきました。
遅い出発なので、もしかして上には人いないのかな?と、見上げる山の頂は見えません。
風不死岳、夏には絶対に登りたくないなと改めて感じさせた山です。
その理由は、
風不死岳で発生した羆襲撃事件
1976年6月5日
十分な量の竹の子を採り終わり、帰り支度を始めていた。すると突然、後方の藪で何かが動く音、振向いた途端、大きな黒いヒグマが約3メートル程の距離、体を這い反らした姿で睨んでいた。
リュックを地面に下ろし、目を逸らしてはいけないと思い目を見開き相手を見ながら後ろに後退、過って藪に足をとられてしまい転倒、ヒグマは、距離を縮め、左足に噛み付き、左右に振りながら噛み千切る仕草を見せたので、慌てて右足でヒグマの顔面を何度も蹴り続けた。咬んでいた左足を口から離し、今度は鋭い爪で右足大腿部を突き刺し押さえ込み引き千切りにかかってきた。
この方の義弟が異状に気付き駆けつけ、ヒグマに対して目を見開きながら睨みつけ大声で怒鳴ると、その怒声に驚いたのか、ヒグマが離れたので、今度は2人で大声を張上げ、怒鳴り付けると、ヒグマが藪の方へと逃げ出した。2人は急いでその場を離れ、近隣の警察などに通報した。
前日の4日にも風不死岳の標高1000メートル付近で、チシマザサを採る為に山菜取りに来ていた5人グループの一人が負傷する事件が発生していた事もあり、北海道警察など関係機関は警報を発令した。
1976年6月9日
午前10時半頃、11名のグループが竹の子を採る為に集合時間を皆で決め、各自入山。この時、付近には羆出没警報が発令されていたが入山した。
集合時間の正午になっても3人が姿を現さなかった為、2名が山中へと捜索に入った所、国道から80メートルほど入り込んだ藪の奥に、獣に襲われたらしき1人が横たわっているのを発見、直ぐに車に乗せ仲間に病院に運んでもらった。
その後、残りの2名を捜索する為に奥に進んだ所、瀕死状態の1名を発見した。しかし、付近にヒグマがおり、こちらに近づいてくる仕草が見えたので、全員、自動車まで退避した。
午後3時頃、通報を受け、駆け付けた警官と猟師と共に、再び捜索を開始した所、先程の倒れている1名の傍にヒグマがまだおり食害している様子だったので、猟師がヒグマを射殺した。 既に倒れていた方は絶命しており、足の筋肉部を喰われた痕跡があった。
さらに午後5時過ぎには残り1名の遺体も発見、2名死亡、1名重傷の惨事となった。
亡くなられた二名の方のご冥福をお祈りいたします。
かなり昔の事件ではあるものの、クマが濃い印象を受けていました。
でも、今は冬なので、クマはいない、そう絶対に。
まぁ、あまり印象の良い山ではないのです。
5合目到着
そんな思いは置いておいて、歩みを進めます。
急登が続きます。
今回は、冬の支笏湖、白と青のコントラストが見たくて登っています。


登って行くと徐々に支笏湖が見えてきます。

休みがてら、何度も振り返ります。
5合目に到着した時、「あー、疲れたー」と思わず声を出したところ、人の気配

下山中のソロの男性。
格好を見ると、12本爪?と思われるアイゼン とピッケルが目につきます・・・・。
そう言えば、登山口にいた3人もバッチリと冬山登山の装備だった気がする。
7合目
7合目に到着しました。
まぁ、最悪、滑って転んだとしても、数メートル落ちる程度だなと、歩みを進めます。
そこで、下山途中の「tarumae-yamaさん」と出会います。
も少しで頂上と分かっていながら、「もう少しだよ」の言葉が聞きたく、確認します。
僕「もう少しですか?」
樽「ここまでどれくらいかかりました?」
僕「1時間くらいです」
樽「早いね、だったら30分位で着くと思うよ」
・・・・あれ?7合目過ぎて1時間なのに、計算が合わない・・・違和感。
樽「軽アイゼンですか。ピッケルは?」
僕「持っていません」
樽「この先、絶対に落ちてはいけない崖があり、そのような場所はロープがあります。そこでは絶対に滑ってはいけません」
「多分、登りはなんとかなるけど、特に下りには気を付けてください」
「過去に死亡事故もあり、春になってからヘリコプターで遺体が回収されています」
僕「え!!まじか」
8合目

8合目が過ぎた。

ロープ場が始まりました。

横を見ると、沢です。

登りは滑るものの問題なし、下りの練習、足場を作りながら行き来し登ります。
振り返った支笏湖

やっぱり駄目だな、先日も滑落事故のニュースを目にしていましたが、人ごとに感じていました。
でも、非常に身近に感じ、降りることを選択しました。
下山するスピードは、早い。
もしかしたら、先に降りた方に追いつくかも・・・・。
結局は追いつかずに、下山すると一人。
なんだか、山での会話が現実のものと思えない気分になります。
「まさかね」
まとめ
自分が登る山がどんな山なのか、しっかりと確認し、把握する必要がありました。
今回は、熊事件に気を取られ、滑落事故のことは想定外でした。
必ずしも、冬山にアイゼン とピッケルは必要ではありませんが、備あれば憂いなし。
今回の風不死岳では、マストアイテムでした。
勉強は必要ですね。


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この記事へのコメント
今日は。
先日、風不死岳でお会いしたtarumae-yamaです。
ブログで紹介していただき有り難うございます。
あの日、最初にお会いした3人組はスノーシューだけで、アイゼンを持っていなかったようです。
なので、下山は大変だと言っていました。
頂上まで行けなかったのは残念でしたが、勇気ある撤退だったと思います。
冬の風不死岳は、ピッケルはともかくアイゼンは必携だと思います。
もちろん、雪の状況次第ですが。
また山でお会いできれば嬉しいです。
先日、風不死岳でお会いしたtarumae-yamaです。
ブログで紹介していただき有り難うございます。
あの日、最初にお会いした3人組はスノーシューだけで、アイゼンを持っていなかったようです。
なので、下山は大変だと言っていました。
頂上まで行けなかったのは残念でしたが、勇気ある撤退だったと思います。
冬の風不死岳は、ピッケルはともかくアイゼンは必携だと思います。
もちろん、雪の状況次第ですが。
また山でお会いできれば嬉しいです。
tarumae-yamaさん
コメントありがとうございます。
その節は、助かりました!
本日、モンベルに行って地図読みの講習を受けてきたついでに、ピッケルも見てきました。買うのが楽しみです。
またお会いできるのを楽しみにしております。
ヤマップ、フォローさせて頂きました(^^)
コメントありがとうございます。
その節は、助かりました!
本日、モンベルに行って地図読みの講習を受けてきたついでに、ピッケルも見てきました。買うのが楽しみです。
またお会いできるのを楽しみにしております。
ヤマップ、フォローさせて頂きました(^^)
実は、ヤマップもヤマレコも登録はしていますが、ROM会員で全く投稿はしていません。
以前はヤマレコへ熱心にアップしていたのですが、6年前に妻がガンと分かり、投稿を止め、それ以降はブログのみになりました。
なので、時々はブログに遊びに来ていただければ嬉しいです。
アイゼンやピッケルの購入、楽しみですね。
じっくり検討して下さい。
以前はヤマレコへ熱心にアップしていたのですが、6年前に妻がガンと分かり、投稿を止め、それ以降はブログのみになりました。
なので、時々はブログに遊びに来ていただければ嬉しいです。
アイゼンやピッケルの購入、楽しみですね。
じっくり検討して下さい。
tarumae-yamaさん、
承知しました。
ブログの方にお邪魔させて頂きますね。
承知しました。
ブログの方にお邪魔させて頂きますね。
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